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この世界のどぶの底

この世界の片隅にを観て、昨日からずっと落ち込んでいる。
最初は高揚して、触発され、何か今までの殻をやぶったものが作れるような気になっていた。だが、時間とともに、どんどん気分が暗くなっていった。
突きとばされた気分。
抗不安用にもらった頓服のセパゾンがどんどん減っていく。
人としての欠落を怠惰さを叩きつけられた様な気がしている。
ぼくはコミュニケーションという型をこれまで何度も獲よう得ようとあがいて、ついには何も手に出来なかった。
つねに誰かを憎んでいるし、なぜか定期的にすべての人間関係をご破算にして遁走してしまう。
笑うセンスも遊ぶセンスも摩滅してしまった。
手をつなげない。
ふつうというちからを持ちたかったよ。

■11/21追記
映画の感想を検索していて、片淵監督が「「配偶者がほしくなる映画」を目指しました。」とツイートしている見つけました。
多分、ただたんに「すずさん夫婦の仲がロマンチックでほほえましい」というだけでなく、相手の家の家族や親類縁者、近所の人間関係、育った土地、見てきた風景、はては彼(彼女)が産み落とされ、その人として成立するまでの背景にある膨大な千年万年の歴史まで視野にいれて、それまで他人であった相手とともに、その巨大な輪の中につながることまで意味しているのだと思います。(言語化すると大仰ですが)。
少なくとも僕がこの映画から一番強く感じたのは、人と共にいられることの幸せであり、人と人の間だから生まれるユーモアの強靭さであり、だから取り返せない悲しいことを抱えながらも今日を生活していける、ねばりづよさでした。家族になれる、そこに踏み切れる、ということ。血は繋がっていなくても、一枚の布を分け合える人がいる。

自分はもう、そういう世間の輪から蹴りだされて、落ちこぼれている、という風に感じ、ほぼ諦めている人間です。
だから、尋常じゃない出来のあたたかい映画にもかかわらず、ひどく落ち込んだのだと思います。
結婚なんてできるわけねえ。あたたかすぎるし、強靭すぎるんだよ。

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プロフィール

佐々木バレット

Author:佐々木バレット
佐々木バレットと申します。舟名義で活動することも。
しばらくお休みしていましたが、マンガ活動再開しています。

現在、主にコミックMateで活動中。
またコミックウォーカー上で、舟名義でホラー漫画「カタリベ」の漫画も担当しています。

HPはこちらになります。
You Look'in 華々しき Rock'n Roll WOW!
また、拙著『おさなブライド』は、現在電子書籍版がDMMなどで配信されています。

ご連絡いただく際には、下記あて先の「$」を「@」に置き換えたメールアドレスにお願いいたします。
sasakibullet$mail.goo.ne.jp

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