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本を送ってもらう

去年デビューして今日単行本が発売になる友人から一冊送ってもらい、
到着したのですが、なんかビビってまだ封を切っていません。

別に僕がビビる必要性皆無なんですが。

アマデウスを見る

自宅の棚を漁っていたらアマデウスのDVDが出てきたので、なんとなく鑑賞してました。
やっぱり好きだなあこれ。

最終盤の、憎しみと愛情が一気に反転する一夜が好きなんですよね。
運命の悪戯で、なぜか憎んでも憎みきれなかったモーツァルトとサリエリが共に作業している、わけのわからない一体感とか、
その仇敵の天才との共同作業の中で、仇敵の体を媒介にして、それまで心を嫉妬で腐らせても絶対触れられなかった芸術の真髄、神の領域に、爪の先だけ触れられた凡人の恍惚とか、
そんな奇跡の一夜を、夜が明けたと同時に、一瞬で奪い去られる呆然とか。
「あの体験は、いったい何だったんだ…」と、唖然としてしまいます。
もうほぼ宗教体験。

敵は初めて自分のことを認めたのに、自分は嘘をつき続けてる負い目なんかも、自分の用意したナイフで心臓を刺されたようで頭くらくらするし、葬儀後のモーツァルトの遺体の扱いの雑さにも変な声が出てしまうんですが、真夜中と高熱のテンションがもたらした神秘体験の一夜の感覚に巻き込まれるこのシーン、それまでサリエリの嫉妬憎悪渇望をひたすら描写して溜めに溜めてきただけあって、静かでありながら、すごい透明感のある心の解放シーンになってる気がします。
映画の要所要所でまるで神の使いであるかのように、モーツァルトとサリエリを見つめる子供をさりげなく登場させる演出も、隠し味でじわじわ効いてていいねえ。

とはいえ僕は、ラストのサリエリが「オレが許すよ!」って言ってまわってる「凡庸の罪」ってのが、実はいまだによくわかってません。
別に「物を与えず渇望だけ与えた神を憎むこと」「嫉妬のあまり神の子を陥れる過ちのこと」でもいいんですが、最終的にモーツァルトをみじめに嬲り殺したことについても、神に怒っているように感じられ、我も天才もひっくるめての神への怒りのように僕には見えるのです。
もしかすると言葉では「凡庸の罪」と言っているものの、セリフと表現しているものが、実は完全には一致していないシーンなんじゃないかなあ。
癲狂院の患者に向かってこのセリフを呼びかけているのも、いまいち意味不明だし。
まだまだしゃぶれるこの作品。

あと、劇中劇の一つであるオペラ「ドン・ジョバンニ」での、亡霊がレンガの壁を壊して現れる演出って、史実に即したものなのか、それとも映画独自の演出なのか、どっちなんでしょう。
以前BSの特番で見たピンクフロイドのTheWallのライブで、こんな演出を見たような気がするんですが気のせいだろうか。
検索してもちょっとわかりませんでした。

しかし、これまではサリエリの「こんちくしょう、ぶっとばすぞ」に共感してばかりだったんですが、今回初めてモーツァルトにも共感して目がうるっとなってしまいましたね。
神に選ばれたがゆえに永遠に心が幼児のままで、大人として社会に歩調を合わせて立ち回れない運命ってのもねえ。あれ辛いわ。

さっと書きたいことを二、三行書くだけのつもりが、そこそこ長文になりました。
ブツブツブツブツ。


そういや、何の因果か今、プリパラで、努力チーム対天才チームやってます。
「努力対才能」という、ここ数年ネットでもいい加減うんざりするくらい見かけるフレーズをかかげて、「凡人と天才が同じ場でアイドルをする意味」を追っかけてるプリパラでも見て、心を癒しましょう。
アマデウスとは違う位置に着陸するはず。だって、アマデウスにはあじみ先生が出てこないし。
プロフィール

佐々木バレット

Author:佐々木バレット
佐々木バレットと申します。舟名義で活動することも。
しばらくお休みしていましたが、マンガ活動再開しています。

現在、主にコミックMateで活動中。
またコミックウォーカー上で、舟名義でホラー漫画「カタリベ」の漫画も担当しています。

HPはこちらになります。
You Look'in 華々しき Rock'n Roll WOW!
また、拙著『おさなブライド』は、現在電子書籍版がDMMなどで配信されています。

ご連絡いただく際には、下記あて先の「$」を「@」に置き換えたメールアドレスにお願いいたします。
sasakibullet$mail.goo.ne.jp

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